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矯正歯科治療Q&A


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誰でも矯正治療は受けることが出来るの?
歯周病の方や虫歯が放置されている方は矯正治療ができません。

矯正治療の前に歯周病や虫歯の治療を先に行う必要があります。
それ以外であれば基本的にどなたでも治療を受けることができます。


矯正歯科治療を始める前に虫歯の治療は済ませておいた方がいいの?
あらかじめ歯科治療を済ませてから矯正治療を始められる方が多いかもしれませんが、矯正歯科治療では、症例によって歯を抜くことがあります。

治療に通って貴重な時間と高額な治療費をかけた歯が抜歯の対象にならないとも限りません。
一度ご相談ください。


親知らずの抜歯は済ませておいた方がいいの?
親知らず(第三大臼歯)の問題は注意が必要です。

親知らずは通常18から20歳ぐらいの年令で萌出してきますが、そのほとんどが萌出場所不足のため、炎症を起こす原因になるとも考えられているために、抜歯の対象となっています。

矯正科に来院されたときにはすでに抜歯が済んでいる方も多いのですが、現在の矯正歯科治療では第三大臼歯を使う治療方針をとることも珍しくありません。
症例にもよりますが、第三大臼歯がないばかりに最適な方法を断念しなければならないというのはとても残念なことです。
お口の状態を見て判断させていただきますので、一度ご相談ください。


妊娠期間に治療を受けるのは避けた方がいいの?
矯正歯科治療は妊娠中でも問題なく受けられます。

ただ、妊娠初期でまだ安定期に至る以前では、抜歯に伴う抗生物質の服用や局所麻酔の使用、エックス線撮影は控えなければなりません。

Q&A イメージ患者さまによっては、妊娠前に矯正歯科治療を始めて、治療期間中に妊娠がわかり、主治医に報告しながらそのまま治療を続ける例もあります。
その場合、治療途中で出産時期にさしかかると、一時的に治療をストップして、出産後、しばらく時期をおいてから、また治療を再開するという方法をとります。

このようなケースは珍しいことではありません。
妊娠が分かったときはもちろん、妊娠の可能性があるときも、必ずお知らせください。



治療途中に外国に行っても支障はないの?
1年くらい先に海外で暮らすことが決まっているのなら、今、治療をスタートしないほうがよいと思います。

Q&A イメージ矯正歯科治療は装置をつけて2、3年ほどかかるため、治療を中断すると、計画通りに治療が進まなかったり治療費のトラブルなどが生じる可能性もあるからです。

そのため、できれば現地の人たちの意見も聞いて海外で新しい主治医を見つけるのがよいと思います。

治療中、急に海外で暮らすことになった場合には、適切なアドバイスをさせていただきますので、ご相談ください。



矯正歯科治療をすると、歯の根っこが短くなってしまうと聞いたのですが、本当ですか?
残念ながら本当です。
専門的には「歯根吸収」といいます。
しかし、必ずしも起こるわけではありませんし、一般的には歯根吸収してもわずかなことが多いので、ほとんど問題はありません。

矯正歯科治療以外にも外傷、炎症、腫瘍、脱臼、再植、移植などによっても起こります。
歯根吸収には、エックス線写真で見てもわからないものから歯根の1/4以上のものまでありますが、矯正歯科治療によるもので多いのが、歯根の先がわずかに丸くなるものから、歯根の1/4まで吸収するものまであります。

歯にかかる力の強さ以外にも、噛む力などによっても起こりますし、たとえ弱い力であっても歯根が吸収されないとは言えません。
原因は治療期間や歯に対する力のかけ方、歯の質などいろいろ考えられますが、今のところはっきりとはわかっていません。

矯正歯科専門医は、こうした点に配慮して、できるだけ歯根吸収が起こらないように矯正歯科治療を行っています。


上顎のみ、下顎のみの治療はできますか?
可能な場合もあります。

ですが、歯列矯正では、上顎と下顎のかみ合わせを重要視しますので、上顎のみ、もしくは下顎のみの治療を行うことによってそのバランスに不調をきたす可能性があると診断された場合は、上顎のみ、下顎のみでの治療を行うことが出来ないこともあります。


出来るだけ歯を抜きたくないのですが、歯を抜かずに矯正は出来ますか?
現在の歯の状態、歯周組織、歯並び、骨格がどのような状態であるのかを分析、明確にし、これをふまえた上で治療方針を決定いたします。

診断結果によっては、歯を抜いたほうがよいという診断結果が出る場合もあります。
その場合、患者さまのご希望をお伺いして、出来る限りご希望に添えるように、一緒に考え最終治療方針を決定いたします。


成人でも拡大する装置だけで歯並びは治りますか?
お口の中の状態によって、装置のタイプが選択されます。

拡大装置は上顎と下顎の歯列の横幅のバランスが不調和な場合や、歯と歯の間にスペースを確保したい場合などによく用いられる装置です。ご自身で取り外せるタイプと固定式のタイプがあり、お口の中の状態によって、タイプが選択されます。

拡大装置は歯列全体や一部分を広げたりするのは得意な装置なのですが、一つ一つの歯をコントロールすることができませんので、拡大装置のみで治療できることもありますが、通常は拡大装置と、通常の矯正装置を併用して治療を行います。


装置によってどんな発音に支障はありますか?ちゃんとお話することができますか?
どの装置も慣れてくれば通常に会話は出来ます。

 Q&A イメージ裏側の装置や取り外しのできるプレートタイプの装置では慣れるまで少し舌たらずな感じになり、サ行、タ行に特に影響が出ることが多いです。

しかしどちらの装置も慣れてくれば通常に会話は出来ますし、又、最初の段階でも何を言っているのかわからないといった程、ひどくなることはまずありません。
表側の装置の場合にはほとんど影響はでないと思います。





装置が外れてしまう事はありますか?
装置の接着力は強固ではありません。

矯正装置は矯正治療が終了すると外してしまう装置ですので接着力は強固ではありません。
その為あまり硬い物を前歯で噛んだり引き千切る様に食べると装置が外れてしまう事があります。
外れた場合は速やかに御連絡下さい。
再度、装着致しますので御心配はいりません。


治療期間が延びることはありますか?
場合によって治療期間が延長することがあります。

当医院では診断の段階で、患者さまお一人お一人の治療期間をご提示いたしております。

その期間内で矯正治療を終わらせるよう努めてまいりますが、歯の動きが遅い方や、ご結婚、海外出張などでいったん装置をはずさなければいけない場合、ご出産などで来院できない場合、虫歯や歯周病等の治療が必要となった場合などは治療期間が延長することがあります。


年齢を重ねるたびに歯並びが悪くなった気がします。何故でしょうか?
歯並びはかみ合わせや舌、頬の筋肉のバランスに非常に影響を受けます。

年齢の変化により、こういったバランスが変化することで除々に歯並びが変わってくることがあります。







矯正は若い人しか出来ませんか?(動きにくいetc)何歳ぐらいまで可能ですか?
年齢を問わず矯正をする事は可能です。

年齢よりは歯を支える骨や歯茎の状態が重要です。
極端に状態が悪い場合には、年齢が若くても治療が行えない事があります。

歯の動きに関しては個人差に左右されますが、やはり低年齢な方の方が早く動く傾向があります。


セラミックの歯やブリッジ、神経を抜いた歯がありますが、矯正できますか?
いずれの場合にも矯正治療には支障ありません。

ただ、セラミックなどの差し歯の場合、矯正治療前の歯並びに合わせて作ってありますので、矯正治療後には、作り直すことになるかもしれません。

ブリッジの場合には、すでに失われた歯の両隣の歯を支えに橋渡しをしています。
しかし矯正治療では、スペースが必要で歯を抜かなくてはいけない場合もありますので、ブリッジの橋渡しの部分を切断しスペースを作って、治療していく場合があります。
この場合には、矯正治療後にブリッジあるいは、冠の作り直しが必要になってきます。

また、矯正治療上、歯を抜いて治療する場合に本来抜く歯が健康で、隣の歯が神経が無い場合には、メリット、デメリットを考え後者を抜く場合があります。


矯正歯科の治療をしていて日常生活に何か支障はありますか?
ほとんど問題はありません。

ですが慣れるまでは食事がしづらかったり裏側の装置の場合には発音にも多少影響がでるかもしれません。
また、治療期間を通して極端に硬いものを前歯で噛んだり、顔面に打撃をうけるような激しいスポーツは難しくなるかもしれません。


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