歯列矯正治療を行う場合、保護者の方から、「必ず歯を抜かなくてはいけないのですか」という質問をよく受けます。
また「何故、抜かなければいけないのですか」と、その理由も聞かれます。
矯正治療をする場合、全ての症例において抜歯するわけではありません。
けれども、日本人の場合、抜歯して矯正治療を行うことが多いのは事実です。
日本人などの東洋系の人種は歯が厚く、頭は前後の奥行きがなく、ペタンとした短頭形をしています。
さらに
あごも歯が収まる奥行きが短いために、歯並びがデコボコになる確率が高いのです。
これに対し、欧米人は、前後の奥行きが長い頭で長頭形です。
ですから、抜歯しなくても矯正できる確率が高くなるのです。
日本人の場合、矯正を行おうとすると、7、8割は抜歯をしなければ矯正治療が行えないと言われています。
抜歯をしないで、矯正治療が行える場合は、せいぜい2、3割程度です。